全村博は、東山道・園原ビジターセンターはゝき木館の展示を企画・制作しています。
5/23から第2回『アチノヒト美術作品展』と題して阿智村の方が制作した美術作品を展示する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大予防のため中止しました。
そこで、作品の一部をインタビューとともに紙面でご紹介します。
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【松井廣子さん(駒場在住、81歳)】
松井廣子さんは、昔から字を書くことが好きだったそうです。
60代の頃公民館の書道教室に通ったことがきっかけで、書を始めました。
平仮名などで書く、かな書道が「書体が良くて好きだなぁ」と話します。
百人一首九番、小野小町の「花の色は…」を書いた作品は、高齢者の文化・芸術の祭典、信州ねんりんピックで長野県知事賞を受賞しました。
「書をしていると気持ちが落ち着くし、出来上がったものを飾ると部屋の空気も落ち着く気がする」と話す廣子さん。
『松無古今色』
最近は書をお休みしていますが、「とにかく字や文章を書くことが好き。また書にも挑戦していきたい。」と話します。
【川上厚子さん(駒場在住、71歳)】
川上厚子さんが水墨画を描き始めたのは、展覧会を見に行った際に教室に誘われたことからでした。
子供の時から絵を描く事が好きだったという厚子さん。
「展覧会にもよく行くし、美術の本を読む事も、描く事も、とにかく絵が好き」と話します。
水墨画協会に所属し、県展などに出品するようになったことで沢山の人と出逢い、新たな繋がりもできたそうです。
県展受賞作品『牡丹咲く』
描く時は無心だそうで、「何も考えないで描ける事が、絵を描く事の一番の魅力」と話します。
墨彩画『冬の朝』
*墨彩画:水墨画に彩色を施す絵画
【小山 実さん(社会福祉法人夢のつばさ、68歳)】
小山実さんは、約30年前から貼り絵に取り組んでおり、最近は立体の貼り絵にも挑戦しています。
ART369プロジェクト全国障がい者作品展 入賞作品
『鮪の車』(立体作品)
個展を開くことや、出来上がった作品をコンクールなどに応募する事が楽しみだそうです。
『35の絵』
【原 萌々花さん(伍和在住、18歳)】
原萌々花さんはアクリル画を描いています。コピックやポスカなどのペンを使って描く事も多いそうです。
阿智高校文化祭 【楝】 ポスター採用作品『結』
ポスターなどの作品はまず線画を描き、写真を撮ってスマホに取り込み、アプリを使って画面上で配色を決めてから実際に描いていきます。
今は短大でデザインを勉強しており、なかなか家で描く時間を取れないそうですが「落書き位ならつい描いちゃう」とのこと。
「小さい頃母がお絵描きによく付き合ってくれた事も、絵が好きになった要因かも」と話します。
描いた絵は、インターネットでも公開しています。
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